粗製濫造の果てを見たい

撮った写真とその時考えていたことの備忘録として

25㎜F0.95一本で野良猫撮影

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今回のレンズはVoigtländer NOKTON 25㎜ F0.95、電子接点無しのマニュアルフォーカス専用レンズです。今販売されているのは絞りリングのクリックを有り、無し切り替えが出来る二型ですが、自分の持っているのは切り替え無しの初期型です。

ビックカメラの展示品処分で少し安くなっていたのを買ったんですが、その頃はまだカメラを買って1ヶ月ちょいだったはず。まだシャッタースピードと絞りの関係もきちんと理解できてなかったと思います。そんな状態の初心者がマニアックなレンズ買ったものだと思いますが、実絞りでマニュアルフォーカスのこのレンズを使った事はカメラの仕組みを理解するのに役立った気がします。

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ボケにくい、と言われるマイクロフォーサーズのカメラでも背景を大きくボカせる貴重なレンズ。それでもフルサイズのカメラに50㎜F1.4のレンズつけた方がボケは大きいんですけどね、同じ画角なら焦点距離が倍違うんで。でもこのレンズは

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寄れるんです。最大撮影倍率は35㎜版換算0.5倍。F0.95の開放だとピントは面じゃなくて線で合う感じに。アウトフォーカスの部分はボケ放題。撮ってて面白いんですが後から見て何かわからなくなることも。

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このレンズの魅力はそういうスペックよりも、開放付近でのオールドレンズっぽい写りにあると思います。他のマイクロフォーサーズのレンズはシャープに写るものばかりで、こうボワっと写せるものがなかなか無いので。このマンホールや土台のコンクリートの描写の質感も好きです。

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フィルム写真風にレタッチしても良いかも。

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開放だとピント面でも滲みが出るし、ボケも癖があるので綺麗なポートレート、というよりは白日夢のような雰囲気に撮りやすい。泥酔してる時の視界に似てますね。

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ゴチャゴチャしてない背景ならほわっと撮れるかな。E-M1mk2は電子シャッターを使えば1/32000で切れるので日向でもNDフィルターなしでF0.95で撮れますね。

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F2.0まで絞ればかなりシャープに撮れるので一本で二度美味しいレンズ。撮れる写真の出来とは別に、撮影という行為そのものも楽しくなるレンズです。

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