NOKTON classic 35㎜ F1.4 E-mountでライブイベントを撮影
つい先日、2月15日にコシナ、フォクトレンダーから発売されたEマウント版のNOKTON classic 35㎜ F1.4を購入しました。Eマウントでは今までアダプター経由のオールドレンズしか使ってこなかった為、自分にとって初の専用レンズになります。NOKTONのシリーズはマイクロフォーサーズ版を気に入って使ってますし、F1.4の大口径の割に小型である事、値段もそこそこな事が購入の決め手になりました。
夜スナップだとか
猫だとか撮るのにも活躍していますが、自分が撮りたいものといえばもう一つ、ライブです。マニュアルフォーカス専用なのでライブを撮ろうと思う人はあまりいないと思いますがw、解像度より雰囲気重視のこのレンズと画素数控えめながら高感度耐性と階調性に優れるα7Sの組み合わせなら面白い写真が撮れるのではという目論見です。
行ってきたのはこのイベント。会場のゼロゲージはライブハウスではなく4、50人も入ればいっぱいのクラブ。ステージも無く照明もパキッとしたものではなく薄暗い雰囲気。「夜」という意味の名のレンズであるNOKTONにはお誂え向きでしょう。
しかしこのイベント、括りとしては電子音楽という事になるんでしょうがその中での各演者の方向性がそれぞれ尖り過ぎてました。
Unyo303
入ってまずはじまったのが演奏では無くモジュラーシンセあるあるというマニアック過ぎる漫談だったり、
盆と正月
次はVJ担当のメンバーが会場に来られず、LINE経由で遠隔VJ、会場ではライブ中におにぎりを食べたり、
Kaseo
七匹のピカチュウがハードなノイズを響かせたり、
DJ hOLysHiT
毛色の違うイベント、客層でもきっちり対応できるホリシは何時も最高だったり、
ギャル電
そもそもミュージシャンではなくてパワーポイント使ったプレゼンなんだけどめちゃくちゃサイバーパンクだったり、
KAZ a.k.a.HIGE
ファミコン二台使いのDJ、ファミコン実機から懐かしいあのBGMがめちゃかっこいい音で聞こえるのは俺らの世代には感涙ものだったり、
中田粥+S.O.W.Laser
積み重ねた基盤をショートさせ奏でるノイズミュージックと映像は一体どうなるのかわからずめちゃスリリングだったりと各演者さんが見たことない物ばかり見せてくるので脳の処理が追いつかないいべんとでした。
自分は電子音楽、ノイズミュージックというのは全く疎く普段は全然聞きませんし知識もありません。しかしそんな自分でもどれもこれも楽しめました。ちゃんとエンターテイメントしていましたし、知ればもっと楽しいという事を示してくれていたと思います。初めて知った新しい世界を撮って、写真でどう表現するか引き出しの無さに気がついたりしてね。
たくさん写真を撮ったのは次の二組。
佐伯誠之助
「関西の変態」という直球過ぎる二つ名を持つレペゼン宝塚。酷すぎる下ネタで知られますがめちゃ踊れるかっこいい音なんですよ、押し引きも上手いし。下ネタで爆笑して心をオープンにできればもう最高ですよ。今回は他の演者に対抗してかピンクローターを楽器に改造していました。
VMO
今回のお目当て。照明をすべて落としストロボの点滅だけの中殴り合いのモッシュピットを作るバンドです。メンバーの数は流動的で今回は4人という最小編成ですがステージなしのフロアライブなのでいつもより危険な臭いも。新メンバーのザスターさん、普段はえらい可愛らしいのにライブがはじまった途端に豹変する感じ回数を重ねる度どんどん凄くなっていってますね。
出てきたどの演者も普通でない刺激的なイベントでした。今まで触れたことのない世界を知るのは楽しいですね。きっと自分の知らない面白い世界はまだまだたくさんあるはず。
カメコ的な感想としては今回くらいのサイズの箱でポジション自由にとれる場合は明るい35㎜一本で全く問題なし。NOKTONならではの雰囲気の写真もなんとなく撮れた気もするので他のイベントにもたくさん持っていこうと思いました。